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2015.05.29

「めまいショット」をつくる




私が使っているCGソフト「POSER」ではズームレンズが使えます。
これは焦点距離を50mm(※)にして撮影したおっさんです。
何かに驚いた演技中。

Fig02

カメラ位置はここ。

Fig03

ここで焦点距離を15mmにしてみると---

Fig06

おっさんが小さくなってしまいました。
そこで、カメラをぐっと近づけます。

Fig05

最初のショットと顔の大きさが同じぐらいになりました。

Fig04

ビフォアアフターを比べると、おっさんの顔のゆがみ方が違います。
床の映る範囲も大きく変わっています。これ重要。

▼ビフォア
Fig02
▼アフター
Fig04


さてお立ち会い。
この2つをつなげて動画にすると、ヒッチコックが発明した「めまいショット」になります。高所恐怖症の主人公が、高~いらせん階段を見下ろすシーンで使われました。「ドリーズーム」なんて呼び方もするようです。

のちにあらゆる作品で、主人公が動揺するシーンや衝撃を受けるシーンなどで使われています。スピルバーグは多用するらしく、ジョーズの「浜辺のロイシャイダー」なんて有名かも知れません。「(時をかける少女の)大林ズーム」なんて呼び名も聞いたことがあります。

このショットの場合、背景に建物を入れないと効果がわかりにくいので、こんな感じに配置します(クリックで拡大表示)。

Fig07_2

ショットの長さは2秒。
逆回転させたものを合わせて4秒のループ動画にしてみました。
果たして?


まるで背景がぐわんぐわん動いてるようなショットの完成です。
もちろん背景は1ミリも動かしていません。おっさんも1ミリも動いてません。
動いてるのはカメラだけ。
これを実写で撮ろうとしたら、巨大なセットを動かす以外は考えつかないかも知れません、凡人の我々には。
偉大なる発明に敬意を払いつつGIF動画をいつまでも見つめていたいと思います。

※POSERのカメラのフィルム幅は1インチ(25.4mm)なので、35mmフィルムに換算すると、焦点距離は0.73倍になります。


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